VIDEO COPILOT社プラグイン「Element3D」実制作でのいろいろ その2
2013/5/21作成
The Elegant Universe / nmk
■はじめに
VIDEO COPILOT社プラグインのElement3Dについて、追加したいことが増えましたのでコラムにしてみます
今回は、The Elegant Universe(曲、BMS:nmk氏)の作品のBGA制作を例に記述していきます
制作環境:
CPU Core i7-2600
メモリ 12GB
VGA NVIDIA Quadro2000
OS Windows7Pro 64bit
ソフトウェアバージョン
Element3D 1.6.0
Cinema4D Studio R13
LightWave11.5
Adobe AfterEffects CS5
(2013/5/17現在)
■Multi Objectについて
前回のClover制作時、「ポリゴン数が多いものは読み込みがかなり重い」という記述をしましたが、
これは間違いで、
大量のポリゴン(プリミティブなど)を結合しないままE3Dへ持っていく場合に、動作が重くなります。
C4Dを例に挙げます
戦艦1:オブジェクトがばらばらの状態
戦艦2:ある程度まとめたオブジェクト
戦艦1は、オブジェクトがばらばらの状態
戦艦2は、オブジェクトを結合した状態
オブジェクトがばらばらの状態の場合、Multi Objectが設定可能、動作が重くなります
クローナーによる立方体大量生成
少し実験してみました
MultiObjectとして操作したいときに、オブジェクトの数はいくつまでが妥当なのか気になりました
上の図のように立方体をある程度大量に生成、AEに持っていき確認する単純な方法です
だいたい2000個前後表示したところで、E3Dでの読み込みが重くなる感じでした
目安程度にはなると思います。ポリゴン数による変化は多少あるかもしれません
■4k、2kレンダリングについて
2kについては、AE独自の罠に引っかからない限り、エラーによりレンダリングがストップするということは無いと思います
4kのほうはまだ試していませんが、海外のフォーラムとかちょっと見た限り対応が微妙な様子です
今のところ、ぼくの環境では4k制作に関して安全性、スペック的に対応が難しいですので、いろいろご了承ください
■ファイルサイズの軽減
Element3D上でほぼリアルタイムでプレビューが可能になったことにより、
3Dソフトウェアから連番データとして吐き出す必要がだいたい無くなりました
3DCGソフト→AEフロー。E3D導入での効率の差
最大の特徴は、3Dデータを作成したらobjに変換してすぐにAEで読み込めるところですね
3Dソフトでレンダリングしてしまうと、大幅な修正を行うときに効率が悪くなる可能性があります
もちろんメリット、デメリットはいくつかありますが、制作法の一つとしてはありだと思います
以上になります